「メルト」の敷居の高さが、いつかニコニコ動画を衰退させる?

公開日: : 最終更新日:2012/02/14 Diary

オタクだからかは知らないけれど、ぼくはどうも流行りモノに後乗りすることが多い。世間的な流行だろうとオタク物件だろうと。端的にアンテナの精度が低い、センスが悪いことの証左かもしれないけれど、そのかわりハマっている人もひっくるめて俯瞰できるという利点がある。それが本当にいいことなのかはさておき。

で、今週の頭くらいにようやく「メルト」を見た。

“メルト,MELT” (Vocaloid2 Hatsune Miku Original Song)


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まずは単体で評価しようということでコメントを消し、画面さえ見ずに曲だけを、エンドレスで数十回。これももしかしたら間違った接し方なのかもしれないけれど、現在いくつかのミク曲が着メロに使用されている(その件でえらい騒ぎになっているがここでは触れない)ということは、コメントやキャラ絵と切り離し、いち楽曲としてクオリティを評価してもよいということだろう。

そして、感想。まずバックトラックは文句なしにすばらしい。AメロBメロのヴォーカルにあまり大きな違和感がなく、比較的調和しているのも特筆に値する。どうも電波ソングじみた高音域での使用が多いなか、この高さで初音ミクは十分歌えるということがわかる。「celluloid」のような前例もあったけれど。……それが、サビでいつもの金切り声になってしまい、台無しである。人工音声でこういう音域って聴いていてただ不快になるのだが(Kate Bushとか上野洋子とか、人間でもそういう要素はあるが、それでもどこか快感があるのが不思議なところだ)、祭っている人々はそうでもないのだろうか? もしぼくがアレンジするならば、もっと低い安定する音域で初音ミクには歌ってもらうだろう。なんだか彼女、苦しそうだし。この声。

というわけで、サビ以外は大変いい出来だけどサビがどっちらけと評価したうえで、「ニコ動の初音ミク「メルト」は音楽ではなくドラマ」(異聞録)を読んだ。そして、彼のたどったルートのとおりに、次にガゼル嬢の歌ったver.を聴き、男性用キー上げVer.を聴き、仕上げにデュエットVer.を聴いた。

メルト うたってみた


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初音ミク「メルト」を歌ってみた(男性用キー上げVer.)


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【初音ミク feat. halyosy】メルト デュエットver 【歌詞付き】


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それぞれに対する感想は以下のとおり。

  • ガゼルver.:上手い。AメロBメロで際立っている。が、やはりと言うべきか、サビがあまりに高音すぎてスポイルされている。ここを歌いやすい音程にアレンジしていればさらによい曲になっただろう。もったいない。
  • 男性ver.:これはキモい。鳥肌が立った。とはいえ上手いのは上手い。歌い方は粘着質だが。では何がダメかというと、女性視点をほぼそのまま置換した歌詞。あまりに陶酔的で受け付けない。このへんはまあ趣味の問題かもしれないが。そして原曲のヴォーカルの高低差がキツいのがこの男性用で如実に現れている。ABメロの少々無理のある低音と、一転伸びやかに歌い上げるサビ。これはそもそも人間が歌うのが困難な曲なのである。
  • デュエットver.:デュエットものとしては難あり。ミクヴォーカルが高く細すぎ、サビでは力強い男性ヴォーカルにかき消されてしまっている。ただし、動画で歌詞を並べてみるとたしかに面白い。

総じて、サビの音域を何とかしてほしい。あとこの男性用ver.は歌詞がいただけない。という結論が出た。ちなみにPC用ではあるが一応5桁するスピーカーで聴いている、というのは何かのエクスキューズになるのか、ならないのか。

要するにikko615氏のルートで聴いてもそこまで熱狂はしなかったというわけだ。特に「JPOP超えた」とは到底言えたものではない。常々思うのだが、こういう熱狂の中で生み出された放言はそのコミュニティ内部でのみ通用するもので、そのまま外部に持ち出しても眉を顰められるだけなのだ。特に、何事かの良さを伝えようとするときには禁句に近い。それは説得力をまったく失わせる。たとえば、ぼくがアニメを見てTwitterでいろいろ書き散らしているのをここに晒しても、アニオタ以外はなんだこのアホはとしか思わないように。オタクが「俺の嫁」とTVカメラに向かって幸せそうに口にしても、それがどういうことなのかきっちり説明を加えないと意味不明なように。

同様に、「DIO最高」と思うこと自体はもちろん自由だが、そのままのノリで歌詞にDIO様の台詞をつけられてもこちらとしては反応しづらい。良純は本当にネタがわからない。調べたところ気象予報士の石原良純氏のことらしいが、彼の天気予報が見られるのは関東ローカルというから、それ以外の地域に住む多くの日本国民にはすでに意味不明である。もしも意図的にやっているのでなく、本心から「メルト」の魅力を多くの人に伝えたいのであれば、そういうあたりは気を使うべきだろう。

そして一見してわかることだが、「音楽ではなくドラマ」という記事タイトルの表現自体が、この熱狂のなかで生み出された放言に近いものなのだ。少なくともデュエットver.まで聴かないとその結論は出ず、そこまで聴くには相当の熱意がいる(ぼくはウォッチャーなので聴いてみたけど)。ikko615氏自身、CDとして売る仮定をしたうえで、これらが無料で楽しめることから音楽業界を云々しており、その時点で実は音楽として捉えているわけだが、彼がハマっているがゆえに、このコンフリクトが無視されてしまう。あるものの良さAを知らしめるうえで、取っ掛かりのひとつではなく4つめまで触れろ、そうすればAがわかるから、というのはかなり悪手だと思うのだがいかがだろうか。もちろん場合にもよるけど。

申し訳ないがikko615氏の上記エントリは、すでに「メルト」を聴いてある程度ハマっている人ならばおそらく全力で同意できようが、そうでない多くの人にはどういいのか伝わりにくい。なんか熱狂している人がいるから覗いてみるか、という人はいるかもしれないけれど、決して多数ではないはずだ。

 

ここで別の見方をしてみる。ikko615氏は、最初オリジナルの「メルト」を聴いただけではピンと来なかった。いくつか派生作品を聴いていくうちに良さがわかったのである。言い換えれば、そこまでしなければ楽しめない、ある作品の楽しみ方がニコニコ動画の文脈に依存する形で複雑化しているということだが、それはつまり、ユーザに対して敷居が高くなっているのだ。複数の動画を見るというけっこうな手間をかけないとニコニコできない。もちろんそのようなコンテンツがあってもいいとは思うが、少し気がかりなのが、「ニコニコ動画が衰退するとき」(picasの日記)で述べられている、FLASH板が衰退した理由である。

そもそもなぜ一時期にしろ2ちゃんねるのFLASH板という場所で盛り上がりを見せたのか。それは、Flashがお手軽で気楽に映像を作れて見せられるソフトだったからだと思います。気軽に見せ合えたから人が集まり、「これなら自分でもできるかも」と作る人が増えた。

しかし、次第にお手軽さ、気楽さというメリットはFlash板上では失われていきました。アニメを作るならちゃんと絵が描けて中割りをしっかりつけて作らなきゃ、VJ的な作品を作るなら音ときちんと合わせてエフェクトに凝って作らなきゃ、と。

お手軽に気軽に作品を作れて、それが評価される場所だったのが、いつの間にかクオリティ至上主義が蔓延し、どんどん作り手に対し敷居が高くなり、手軽な作品は貶されるようになっていったので、人が寄り付かなくなった。という話である。

ここでは作り手の側の敷居が高くなったことが問題にされている。実はニコニコ動画でもクオリティチキンレースが存在しないことはないのだが、それ以上にコミュニティの規模が巨大、かつ全体的に享楽主義なので、相対的に気楽に作ったネタ動画も普通に楽しまれており、両者が共存しているという状況である。ぼくはむしろ、受け手の側の敷居の高さを問題にしたい。お手軽で気楽に楽しめる動画ばかりだったのが、ニコニコ動画の進展に伴い、場に慣れていないと楽しみにくい複雑な動画が現れはじめた。これは動画のクオリティとは別の価値観である。「メルト」オリジナルver.でピンと来なかった人に、じゃあガゼルver.聴けor男性用ver.聴いたうえでデュエットver聴け、動画の進化を追えと要求するのは少々酷で、それでためらいなく聴こうとするのは実はよく訓練されたニコ厨くらいではないのかという気がするのだ。もしそのような、進化を追っていかないと真髄を体感できない性質の作品が今後増え、幅を利かせるようになっていったとしたら、それはやはり、ニコニコ動画の衰退の第一歩になるのではないだろうか。

まあ前述したとおり、これだけの規模で多様性も十分保証されているので、そういうものばかりで気詰まりだと思ったらもっと手軽に楽しめる動画を探せばよいだけのことではある。ニコニコ動画での流行に乗り遅れる! などと考えてしまうのはニコ厨とニコ厨評論家だけで十分だ。

 

なお、「JPOP超えた」については「瞬間最大風速的な面白さと長持ちするクオリティの高さを取り違えてはならない」といういつもの感想も抱いたが、それについては4ヶ月前のエントリ「左翼は大衆に酷い事したよね(´・ω・`)」を参照していただきたい。あの前後からブログのノリが変わったんだよなあ。

 

あと、「メルト」を聴くたびにBUMP OF CHICKENの「ラフ・メイカー」思い出すのはぼくだけ?

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Comment

  1. オーベル より:

    >まずは単体で評価しようということでコメントを消し、画面さえ見ずに曲だけを、エンドレスで数十回。
    やっぱり、それは間違った接し方だと思う。
    例えるなら映画音楽を映画を観ずに論評するようなもの。
    映画と相まって一度感動するから、その記憶によって後から曲だけ聴いても感動できる。
    「ツァラトゥストラはかく語りき」だって
    2001年宇宙の旅を見たことがあるのとないのとで
    曲を聴いた時にうけるイメージは大きく変わると思うし。

    「ニコニコ動画」の曲は、動画とコメント全部をひっくるめて1つの作品なんだよ

  2. h@g より:

    敷居が高くなっているという点はその通りだと思うが、敷居の高さが物事を衰退させる要因になるなら、伝統なんつーものは成立しないでしょうよ。ある種の経験を経て魅力を見出す音楽なんて、まさにクラシックやらジャズの話だしね。
    ニコニコがそこまで高尚なものかどうかはわからんが、少なくとも多くの人間が加工されていない生データを求める場として2ちゃんねる同様、停滞することはあるかもしれんが衰退することは無いと思うよ。そして、それこそがメルトが『長く』ニコニコで支持されている要因のひとつじゃないですかね?
    持久力はそんじょそこらのJ-POPよりあるでしょうよ。
    じゃあメルトが売れるかといわれればまた話は変わってきますが……。

    結局、難しそうに論じているが、脳みその使いすぎじゃなかろうか。
    後半どうやって収集をつけようか混乱している印象を文章から受けたが果たして私の気のせいだろうか。

  3. TOSHIKI より:

    敷居じゃなくてハードルじゃないですか。
    言わんとしていることは分かります。

  4. ??? より:

    「JPOP超えた」は彼の中での感想だから、そこまで言わんでも。

    モーツアルトもジミヘンも一見してわからんものよ。
    それでも大衆はちゃんと受け止める。ニコニコ動画は人数多いんだから、受け止める許容量はあるよ。受け止められない人間には別の動画はたくさんしね。

  5. namelessone より:

    >ニコニコ動画の衰退の第一歩
     衰退したら進化がリセットされてまた最初に戻るような気がしますが。流行り廃りってそういうところありません?

  6. y_arim より:

    まあ、そういう感想をヘタにああいうエントリで口にしてしまうのは脇が甘いんじゃないかなと。ニコニコ動画で浮かれてそうコメント打つ分には別にいいんだけど(ぼくはやはり眉を顰めるが、これは受容する態度の問題ではある)。
    もちろん、彼処は誰もが好きなものを楽しめる場ではある。ひどく巨大なコミュニティだしねえ。巨大すぎてあまりまとまりもなさそうだけど、そのまとまりのなさは狙ったものだろうし。
    ただそんな中で「お前ニコニコ動画見てるのに○○知らないのかよ」なんてことになったら、なかなかヤな感じではある。これはネタというか揶揄だけど、「ニコ動で『鳥の詩』つったら国歌よ?」と発言した知人がいるのだ。笑いつつ、うーん、と思った。

    書きそびれたけど、ああやって盛り上がっている人たち、実のところ「盛り上がっているからあえて自分も乗ってやる、盛り上がれなければ負けだと思っている」という意識が働いてあんなことになっているんじゃないか、と時々思う。まあ、世の中で盛り上がっているものなんて大体そうだけど。

  7. y_arim より:

    #namelessoneさん
    そうなればいいのですけどね。FLASH板はどうも最初以前の段階にまで戻ってしまったので……それは、YouTubeとかニコニコ動画とか、より魅力的なコンテンツが出現した所為でもあるのでしょうけど。
    しかし、今ぼくはニコニコ動画が文化含めてまるごと吹き飛ばないかのほうが気がかりであります。ドワンゴのアレで。曲作った人まで叩かれているし……。
    あの一件は、ニコ厨と初音ミクファンを選別する試金石になるのかなあと思っています。怖いのは、「別に面白い動画が見られればどうでもいいや」と思う人が多数派になって、事態が有耶無耶になってしまうこと。まあ、協議中ですし、見守るしかないですね。

  8. ikko615 より:

    色々と分析していただきありがとうございます。

    確かに自分自身も最初の1回だけで聴くのを辞めていたら
    ハマっていなかったかもしれません。

    あと「JPOP超えた」というのは、音楽としてというよりは、
    コンテンツとしてってことで書きました。
    しかも、単純に誇張して書きました。
    確かに「超えた」と書くのは間違いですね。
    音楽としてだと個人の趣向によって良し悪しは変わると思いますから
    レベルの問題ではありませんね。

    せいぜい「今までのJPOPにはない盛り上がり方だ」ぐらい
    に捉えていただければと思います。

    自分はミスチルとかを良く聴きますが、
    アルバムの曲などは何十回も聴いて
    初めて良さに気がつくことがあります。
    今回の「メルト」も、それと同じ感覚でしたね。
    好きになったというよりは広がり方が面白かったので取り上げました。

  9. y_arim より:

    どうにも、水を差すような物言いになってしまい、申し訳ありません。「すげえ!」を記録して外部に示す行為ももちろん必要だと思います。わりと自覚的に、慎重にやらなければいけませんが。

    で、違う面から光を当てたことでよさがわかる、ということももちろんあります。「メルト」の場合はそれがこのように次々と歌い手を変えていくことだったというのはたしかに、まったく新しい現象です。それは確かに大いなる可能性であり、ぼくも発展を見守る所存ではありますが、たぶん初音ミク曲のなかでは、とっつきやすさという点では中級以上だと思うのです。その理由は、本文中でも述べましたが、ある程度俯瞰的な視座を持ってニコニコ動画に場慣れしていなければならないから。
    コミュニティ外部にあるコンテンツの魅力を説明するには、瞬間最大風速的な面白さを持ったネタ重視の作品よりはロングランでクオリティの高い作品のほうが取り上げやすく、「メルト」は出来でいえばかなり後者寄りではあるのですが、ユーザがコミュニティ内部の文脈でのみ(イコール前者寄りで)盛り上がっているなあという印象はあります。せっかく面白いことになっているのだから、冷静な紹介があるといいなあ、と思いました。ぼくなんかよりももっと愛のある、冷静な紹介。

  10. BigHopeClasic より:

    杞憂ではないかと思うのですが。

    >お手軽で気楽に楽しめる動画ばかりだった
    とはとても思えないのです。
    つまり、「メルト」の敷居の高さを言う前に、そもそも「初音ミク」自体が相当敷居の高い存在なわけです。
    ミクのごく初期において、ランダムにミクの楽曲を聴いたところで、多くの人にとって強い魅力があったとは到底思えず、その発展過程において、あれとこれとそれを聞いた上でミクとジャンル自体が発展していったという部分は否めないでしょう。

    もっと言えば、有村さんはニコニコ動画のユーザーの、「ニコニコリテラシー」とでも言うべきものについて、やや軽視されているきらいがあるようにも感じられます。
    たとえば「ニコニコ組曲」を想起した時、あれを楽しむのに元ネタの全てを知っている必要はないわけで(私はアンインストールと鳥の詩とDQ・FFとFooさんしか知らなかったのではないかなあ、たぶん)、むしろそれはごく少数だったのではないかと思います。そうではなく、組曲がさまざまに改変され、広いユーザー層に浸透していった中で、市民権を得ていったものではないかと思っています。
    そうすると、有村さんのおっしゃる

    >まったく新しい現象

    というのも必ずしもそうではなくて、ニコニコ組曲に既に萌芽を見る事ができたとも思うのですが、この点に関してお考えを伺えれば幸いです。

    これと類似のことは弾子飼さんがお書きになっていて、「ぼおとの」を楽しむためにはスクイズとnice boatとアンインストールを全部知っておかなくてはいけなくて、それは障壁としてはかなり高いはずなのにニコニコではあっさりとそれを乗り越えられている、といった内容でしたけれど、ニコニコの利用者がどうも想像以上に若いということとも関連して、そのあたりのリテラシーは、想像する以上に発展しているとも言えそうです。
    あるいは、ヲタのメソッドなりマインドなりがヌルヲタとして拡散浸透し、ニコニコを使う程度のフィルターにおいて既にじゅうぶんにふるいわけられているとも。
    こういうことを考えると、「メルト」の発展過程にしても、それはこれまでのニコニコ文脈から大きく外れたものではないと思います。
    (ガゼルさん自体が、サリヤ人さんとの比較でクローズアップされたという面も多分にあるのではとも思いますし)

    以下はミクの高音について。
    確かに私もそれは気になっているところで、明日以降溢れるであろう鏡音ツインズではどうなっているか気になるところです。
    ところが一方で
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm1820794
    また菅野よう子かよと自分でも呆れているのですが、見つけてしまったものはしょうがない、攻殻SAC SSSの「player」ですけれど、ロシア語はデタラメだし歌も未開発ですが、少なくとも高音は全然耳障りでないのが面白いのではないでしょうか。
    (この歌に関しては、調律次第でかなりいけるのではないかという可能性も感じていますが、それは別の話)
    私見では、ミクの高音は日本語として聞こえる分にはダメなのであって、言語としての意味を喪失した音として聞こえる分にはじゅうぶんに鑑賞に耐えうるのではと思っています。

  11. むでぃーと より:

    ちわっす。
    というかあれですね、総体としての「J-POP」とやらを幻視して、それを「超えた」とか言ってしまうメンタリティがもうなんというか…

  12. softpunk より:

    はじめまして。この記事を読んで初めてMELTを聞きましたが
    サビがひどいのは言うに及ばず、全体に好きになれませんでした。
    再生数がやたら伸びてるのは不思議ですね。
    最大公約数としてのPOPSのフォーマットを上手になぞってるん
    だろうなとは思うのですが、どこかちぐはぐな気がします。

  13. SiTube より:

    こんばんは。

    おめでとうございます。有村さんとミクの旅は今始まったと言っても
    過言ではありません。隠れた名曲探しの旅へようこそ。
    再生数何十万あるいは百万オーバーの曲は他の人がちゃんと聴いてくれます。評価も然りです。

    ……あれ? そもそもみんなこうやってそのJ-POPとやらから
    ニコニコ動画に流れてきたのではなかったのか?!
    何故評価の基準がJ-POP?

    個人的にはまっとうな楽曲よりお風呂で歌ったり地球が壊れたりするような
    コント系の作品が好みです。ミクには着々とバラドルになってもらうぞ。
    そしてバラドルはなまじのアイドルより歌が巧かったりするのもお約束。

    文脈の把握というか事前説明が必要かつ困難なのがオタク文化の弱点かもといつも思います。
    まあそれなら楽しいことはこっそりやればいいだけなのでしょうけど。

    それでは、良い旅を。

  14. dreamyou より:

    ハイコンテキスト文化は今(メルト)に始まったことじゃないでしょ。
    それでもニコニコ動画が伸びているのは、単に単一の動画を見ての共有感を楽しめるから。
    そこから先のハイコンテキストにノメッた人がコアユーザーとなり、職人となっていく。
    なので、そういうハイコンテキストな動画は繁栄をもたらせど、衰退には繋がらない、というのが、一般論かと。ご参考まで。

  15. QAZ より:

    んなこと言ったって
    再生数二桁三桁の頃に再生する人もいるんですけど

  16. ta より:

    それは2chにおける「>>2がスレの方向を決める」みたいな話じゃないのかなぁ。

  17. y_arim より:

    よーやく本調子の8割くらいまでは戻った。

    #BigHopeClassicさん
    毎度どうもです。
    ニコリテラシーの異様な高さはぼくも考えているところでした。みんな適応能力高すぎ。なんでこんなに、と思うのですが、たぶんひとつには、BigHopeClassicさんの仰るとおり、彼らが若いということが挙げられるのでしょう。だからネタを知らずとも適当に盛り上がれる。そこでスポイルされるのはむしろ、コミュニケート能力の欠如なのかなあと思いました。
    ちなみにぼく自身は、ニコニコ組曲はネタを気にせずに似非ユーロビートとして聴けばそれなり、という評価を下しています。なぜオタはユーロビートが好きですか。
    攻殻の曲、聴きました。これはまだ聴ける範囲の高音だと思います。これに比べるとメルトはあまりに高すぎてどうか。人外の超高音域を使うならたぶんもっといいやり方があるはずで、それは既存のJ-POP的な歌唱とはまったく別の領域になるとぼくは予想しています。
    ……今思い出しました。t.A.T.u.を。あれはまさに金切り声を効果的に運用した例ですね。超高音域とテクノの合わせ技。……それならばこれまでもさんざ作られているじゃあないか、あれえ? Нас не догонятと恋スルVOC@LOIDの違い、何だ。やはり人工音声ではどうにもならぬということかなあ。
    それにしても、ヴォーカルが初音ミクでさえなければ、という曲が世に多すぎる……。

    #むでぃーとさん
    どもども。まあ軽口にマジ突っ込み入れるのも無粋というか野暮ですけれど、「ネタも100万回繰り返せばベタになる」という見解を持っておりますゆえ、あんまり適当なことを言っているといつか痛い目を見るよ、とは申し上げておきたいのです。

    #softpunkさん
    はじめまして。先日トラックバックをいただいた折、まずidに惚れました。次いでブログタイトルを拝見して濡れました。最高です。よろしくお願いいたします。
    なんかねえ。ニコニコ動画でどういう風に評価が醸成されていくのか、動画がアップされてからずっと追っていけばわかるのでしょうけれども、どんな感じなのでしょうね初音ミク曲。おそらく最初に判断されるのはバックトラックの出来だとは思うのですが……冷静な評価ってできるのかなあ。これはどうか、と思ったところでそれを口にできませんからね。荒らし扱いされて。好評だけ(場合によっては悪評だけ)が残るシステムにも問題があると思います。全体的に神と誉めそやしているところなんだから空気読めよ、っていうのはまともな評価につながるのか、果たして。
    あと「嫌なら見なければいい」というのは悪評に対して最低の返し方だと思います。本当に支持するのならばそんな言葉を口にしてはならない。ガチで対決すべきなのです、悪評と。

    #SiTubeさん
    どーもご無沙汰しております。
    まあなんというか、ミク曲に対してそこまで強いインセンティヴがあるわけでもないというか……J-POP(同ジャンルでの商業曲、くらいの意味ですが)とミク曲どっちか選べと迫られたら、ぼくはJ-POPを支持しますし。というか、3ヶ月前に比べて、よりいっそう音楽としての評価を下そうとしているなあ、ぼくは。それだけクオリティの高い楽曲が上がってきたからではあるのですが。コント系というか、ネタ動画のほうがなんか面白いやというのには同意します。
    あの娘は恐ろしいバラドルですよ。企業を振り回してイメージを上げたり下げたりするくらいには。かわいいふりしてあの娘わりとやるもんだねと。
    それにしても、みなさんいまだ、一般人に初音ミクの良さを布教しようと思っていらっしゃるのでしょうか。そうであるならばやはり、本文にあるような説明は避けたほうがよいと思います。

    #dreamyouさん
    たぶん、ぼくはハイコンテキスト文化そのものに反感を持っているんだと思います。文脈だの、場の空気なぞ知るか! と。だからああいう「わかるよね?」という文脈が形成され、「神曲」という場の空気が醸成される初音ミク動画、いやさ、ニコニコ動画そのものに時々反旗を翻したくなるのかもしれません。各人がどう受け取り、何を書こうが完全に自由なはずなのになあ、本来は。荒らしは論外としても、だ。

    #オーベルさん
    それはどうか。その返し方は非常によくない。
    もしそのようなものと初音ミク曲を定義してしまえば、ニコニコ動画の外へは広がりようがないということになってしまう。そんな閉塞した文化は革新たりえない。コメントに自分自身の評価が左右されてしまう可能性は考慮なさったか? みんなが褒めているからなんとなく自分も褒めてしまう、ということはよくあって、そういうものには反感を持ってしかるべきだとぼくは思うのだけどなあ、サブカルチャーを愛する者ならば。
    最近、ニコニコ動画にいる若い世代のオタクの特徴について知人たちと話し合ったのだけれど、同じ作品をネタにしてコミュニケートすることが最大の目的になっているから、作品に対する個人の評価よりもネタにして盛り上がることが先行してしまい、結果、とにかく楽しめ、文句を言うやつはKYという雰囲気が出来上がってしまっているのではないかという結論が出た。本当かどうか、フィールドワークしないと断言はできないのだけれど、もしそうなのだとしたらこれほどつまらないことはない。まず個々人が作品と向き合えよ、と思う。そういうときに、コメントははっきりいって邪魔である。
    あと、ニコニコ動画外で発表されている初音ミク曲に対しては適用できないよね、その論理。すでにいくつかあるのだけれど。

    #QAZさん
    #taさん
    まったくもって。

  18. オーベル より:

    コメントが作品と向き合うのに邪魔と思えば、コメント非表示にしてはどうだろう。
    私は「メルト」はミクオリジナルを聞いた時は、たいして良い曲とは思わなかった。
    それが人間がデュエットを歌ったのを聞いてハマった。
    でも音だけで歌詞が表示されていなければ、男女別の歌詞を聞き取れずに良いと思わなかったかもしれない。
    また残念ながら私には他のコメントの雰囲気で、その作品を楽しむことができるというスキルは欠如しているみたいで、ミク曲にかぎらず、ランキング上位の動画で賞賛コメント多数のものであっても、気に入るものは少なくてつまらない思いをしています。
    (若者でないのと新参者であるのとでネタを良く知らないせいもあると思うが。
     組曲でネタがわかったのはハルヒとDQ,FFだけだったし。
     それでも組曲は1発で好きになった。合唱を歌う歌手さん達が魅力的な声だったから
     バックのオーケストラも素敵だった)
    よって他のコメントに評価が影響されることは少ないと思う。
    自分が気に入った作品について、他の人も賞賛していれば、嬉しくはなるけどね。

    ニコニコ動画という形自体が、ひとつの文化として確立する可能性もあると思う。
    ニコニコ動画のユーザ数もどんどん増えているし、似たようなコメント挿入可能な
    動画共有サービスも複数生まれているし。
    その場合、ニコニコ動画の外へ広がるというより、ニコニコ動画の形式自体が広がって
    TVや映画のように一般化することになるかと。

  19. otuse- より:

    >「メルト」オリジナルver.でピンと来なかった人に、じゃあガゼルver.聴けor男性用ver.聴いたうえでデュエットver聴け、動画の進化を追えと要求するのは少々酷

    ここにちょっと反応したので書き込みます。
    そもそもニコ動の扱い方で、ライトユーザーとヘビーユーザーの違いがあることを認識していないと感じました。
    敷居が高いというのは間違いで、少なくともライトユーザーは「気に入らなければ素通り」が基本で、誰かに要求されたものを見たいのではないというのが前提にあります。もちろん”ある”作品と言っておられるので、実際はどう考えているのかわかりませんが。
    大体、一見さんがパッとみて、全員が「素晴らしいものだ」と感じるものを目指せば、出来上がるのは誰からも批判されないだけの駄作になるということも様々な例からお分かりだと思います。
    手軽=手抜きというわけでもありませんし、凝っていても独りよがりなら評価はされません。一本の鉛筆で人を引き付ける人もいれば、高価なソフトを使いこなして人を感動させる人がいる。それがニコ動の姿であり、特に変わったとは思いません。
    さらに言えばすべての動画を評価しようとしているからネタがわからない=敷居が高いという結論に至るのでは?

    あと、Flashの衰退はクオリティ至上主義がすべてだとは考えていないことだけは付け加えておきます。

  20. 通行人 より:

    はじめまして。
    記事は前文読ませていただきました。
    ニコニコの敷居が高くなっていることも初音ミクだから歌えるような楽曲が高く評価されていてミク厨ではない人たちには受け入れられないことも理解していましたが、こうして文字として表されると改めて実感するところがあります。

    メルトの評価については全くおっしゃるとおりだと思います。
    メルト作者のミク声は特徴的なので、あのかすれ声も仕様だといえば仕様かもしれませんが高音すぎるし少し耳に痛いですね。
    ミク作者なのでミクにしか歌えないような曲を作るのはわかりますが、作るなら作るでどうにかしてほしいものです。

    あーっと本当に乱文なんですがまとめると
    「かすれ声は作者特有のものでもあるが、高音になるとあまりに耳に痛いですよね」ってことです。
    恋スルVOC@LOIDなんかは仕様だと思いますがね。(独断偏見)

    乱文失礼しました。

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