人間あっさり病気にもなる

公開日: : 最終更新日:2012/02/14 Diary

何をどう努力しろと

 遅まきながら反応しようと思ったらウェブページが消えていたりした。仕事の片手間に記事が書けず、いちいち身構えないと更新できない性分はどうにかならんか。

東京新聞:首相、何もしない人の分なぜ払う 医療費で発言:政治(TOKYO Web)

asahi.com(朝日新聞社):「何もしない人の分を何で私が払う」医療費巡り麻生首相 – 政治

 「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」。麻生首相が20日の経済財政諮問会議で、こんな発言をしていたことが、26日に公開された議事要旨で明らかになった。自らの健康管理を誇ったうえで、病気予防の重要性を訴えたものだが、保険料で支え合う医療制度の理念を軽視していると受け取られかねない発言だ。

首相、何もしない人の分なぜ払う 医療費で発言 – 47NEWS(よんななニュース)

 20日の諮問会議では、社会保障制度と税財政の抜本改革などを議論した。首相は同窓会に出席した経験を引き合いに出し「(学生時代は元気だったが)よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘した。

 その上で「今になるとこちら(麻生首相)の方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからだ。私の方が税金は払っている」と述べ、努力して健康を維持している人が払っている税金が、努力しないで病気になった人の医療費に回っているとの見方を示した。

 さらに「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブ(動機づけ)がないといけない」と話した。

 議事録ではこんな感じ。

平成 20年第25回経済財政諮問会議議事要旨 (PDF)

(麻生議長) 67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる。彼らは、学生時代はとても元気だったが、今になるとこちらの方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。だから、努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブがないといけない。予防するとごそっと減る。 病院をやっているから言うわけではないが、よく院長が言うのは、「今日ここに来ている患者は 600人ぐらい座っていると思うが、この人たちはここに来るのにタクシーで来ている。あの人はどこどこに住んでいる」と。みんな知っているわけである。あの人は、ここまで歩いて来られるはずである。歩いてくれたら、2週間したら病院に来る必要はないというわけである。その話は、最初に医療に関して不思議に思ったことであった。 それからかれこれ 30年ぐらい経つが、同じ疑問が残ったままなので、何かまじめにやっている者は、その分だけ医療費が少なくて済んでいることは確かだが、何かやる気にさせる方法がないだろうかと思う。

 これに対する反応は賛否両論だった。「否」は、上記部分を引用したProdigal_Son氏の記事に端的に言い尽くされている。

マスコミがまた麻生総理の発言を捻じ曲げている!と騒ぐ人がいるから前後を読んでみたよ – 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。

不摂生や節度ある生活をしたって病気になるときはなる。それに対して国がどれだけセーフティネットを用意しているかってことなんだけど、そこを身売り切り売りしているような今の日本じゃ総理がこんなことを言っても当たり前なんだろうな。トップがこの程度の認識だし。

 まあ、そうとしか言いようがない。麻生氏の発言の「品のなさ」には辟易させられる。品のない発言をする人間なんてどこにでもいるし、ぼくも他人を不快にさせる発言にかけては絵描きと同じくらいには才能があると確信しているけれど、国政をつかさどるひとが国政にかかわる部分でそいつを発揮すると国民としてはどうにもアレである。そういえば昔森喜朗というのもいましたね(今もいるけどな、鬱陶しいことに)。

 「努力して健康を保った人」という発想がよくわからない。当然、努力すれば健康が保てると麻生氏が考えていることになるのだけど、さて、麻生氏もおそらく読んでいるんじゃないかと思われる週刊少年マガジン連載の『はじめの一歩』から有名な台詞を引用してみよう。

はじめの一歩の名言46

「努力した者が全て報われるとは限らん

 しかし!

 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」

                 鴨川会長

 後段には異論があるけれど(努力とは無関係に成功することだってあるかもしれないし、別段何もせずとも病気にならないひともいるだろう)、前段は会長の仰るとおり。当然ながら、努力と成功のあいだにはせいぜい相関関係しか存在しないのである。そこに因果関係を見出すのは、人生を一篇の物語として捉えようとする思想だ。そいつはなかなか素敵なロマンチシズムだが、実務において発揮されると多々不都合を生じる。「悪い結果は悪い過程に原因がある。つまりお前は努力してこなかったのだ」というヘンな精神論に帰結したりな。後付でなら何とでも言えるさ。

 まあ実際、生活習慣病はライフスタイルに気を遣うことで予防できる部分も大きいだろう。ただし、ライフスタイルが何に左右されるかを考える必要がある。たとえば階層。麻生氏の優雅な金銭感覚がずいぶん取り沙汰されていて、この元記事もそのネタの一環と解釈できるけれども、彼と青海あたりの倉庫でピッキングに従事している日雇い派遣労働者*1では食べるものも嗜好品も違う。

厚生労働省:生活習慣病予防(健康づくり)特集

生活習慣病は、今や健康長寿の最大の阻害要因となるだけでなく、国民医療費にも大きな影響を与えています。その多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものです。

 バランスの取れた食生活を心がけるには、それに足る経済的リソースが必要だ*2。ついでに言うと、残業から解放された月給取りが深夜に吉野家で牛丼かき込むような生活を繰り返す社会構造もどうにかしたほうがいい。そういう環境下で健康を保つ努力というのは、いったいどういうものを指すのだろう? 社会状況があらかじめ選択肢を制限するケースは多いのだが*3、往々にしてそこを無視するのが努力を過剰に称揚する人々である。

 ついでに言うと、生活習慣病に分類される疾病にもライフスタイルが原因とは限らないものが含まれている。たとえば自己免疫性疾患である1型糖尿病。昔は小児糖尿病といわれていたやつだ。小学校時代にインシュリンを携帯している同級生が身近にいたとしたらこのケース。いわゆる「糖尿病」である2型にしても、生活習慣以外に遺伝的な体質がかかわっていることがわかっている。麻生氏はあとで「予防の方をきちんとすべきというのが主旨」と述べており*4、また「生活習慣病は努力で予防できるだろ」と麻生氏を擁護するひともいるのだが、これらの大雑把な物言いは1型の患者に対してずいぶんと失礼な話だ。ぼく自身、いったいどういう努力をしたら21歳から27歳まで延々と精神科にかからずにすんだのか是非知りたい。「健康」は身体的健康のみを指すものでははないわけで。

 というか、病気なんて百病とも言うほど多彩なものであり(そもそも人間自体が多彩だ、ぼくと麻生氏の違いのように)、健康だってあまりに漠然とした概念だ。「努力」とやらでいったいどこまでカヴァーしなければならないのだろう? 努力してこなかった「悪い結果」なんて恣意的にいくらでも見出せるというのが、俗流自己責任論の問題点だ。

予防インセンティブのまともな議論

 miminoha氏が健康帝国小日本!とか騒いでるのは一部の童貞だけ – Atom IIIで引用した、予防インセンティブを論じた博士論文のサマリーには次のようにある。

一橋大学 大学院社会学研究科・社会学部:研究活動 > 博士論文 佐々木貴雄「老人保健制度の新展開 ―予防機能を中心にして―」

医療保険においては財源拠出主体の多様性から、被保険者だけではなく保険者等にもインセンティブを付与することが考えられる。しかしインセンティブを組み込む手法について、生活習慣に関する国や保険者等のコントロールがどれだけ許されるかは重要な論点であり、加えて保険者は予防以外にも医療費を削減する手法を持っていることなど、検討すべき課題があることを指摘した。

治療と比較して、予防サービスは地域環境、生活環境により合わせたものである必要がある。この点で、地域単位、職域単位の保険集団は有効性を持ってくると考えられる。また、生活習慣病予防にみられるように予防への努力は長期的なものであるべきで、保険者の構成もこれに対応すべきである。また1997年の厚生白書でも指摘されているように、老化しているかどうかが年齢で決まるというのは「神話」であるといえ、身体能力は加齢に比例して個人差が出てくるものであるから、年齢によって予防サービスを区切ることは適切ではない。

また、1996年の公衆衛生審議会の答申でも言われたように、予防は個人の責任だけで行うべきものではない。疾病には多様な原因が存在することから、多様な主体が関わり、責任を分担すべきである。また、予防で減らすことができるのは疾病「リスク」であり、個人単位では予防への意欲が湧きにくい。このため、予防インセンティブの付与対象も被保険者だけではなく、保険者や市町村なども考えられる。ただ、このようなインセンティブの付与は個人の生活スタイルに影響を与えるものであるため、その実施には慎重である必要がある。

また、被保険者への予防インセンティブの付与は患者負担という「結果」を指標とするものではなく、保険料、税などによって「努力」を評価することが望ましい。

 miminoha氏は最後の引用部分を強調し、麻生氏の発言はこのような議論を下敷きにしたと考えられるとしているが、その前の部分を見る限り、佐々木氏は麻生氏よりよほどまともなことを言っている。

 たとえばhokusyuが健康帝国日本 – 過ぎ去ろうとしない過去で「生-権力」と呼んで批判しているのは、「生活習慣に関する国や保険者等のコントロールがどれだけ許されるか」「このようなインセンティブの付与は個人の生活スタイルに影響を与える」という問題にほかならない。また、「身体能力は加齢に比例して個人差が出てくるものである」というくだりの認識は「彼らは、学生時代はとても元気だったが、今になるとこちらの方がはるかに医療費がかかってない」という麻生氏とある意味共通しているとはいえ、そこから導かれる言葉がまあ、えらい違いである。

 だいたい老化に伴って身体は衰えるものだし、佐々木氏の言うとおりそこには個人差がある。麻生氏がたまたま現在「はるかに医療費がかかってない」のも、彼の同窓生が「よぼよぼしている」のも、せいぜいそんなレベルの話なのではないか。そこをマア、ますますもって品がない。

人間あっさり病気にもなる

 ここで思い出すのが、いくつかの妊婦死亡事故に関する訴訟と、それを受けて現れた「お産は本来命がけ。100%上手くいくとは限らない」という指摘。

妊娠のリスク知ってほしい―現役産婦人科医が11か条の心得 | エキサイトニュース

「お産は一般的に『安心、安全』というイメージがあるが、実際は死を伴うこともあるリスクあるもの。産婦人科に来る女性は既に妊娠している段階なので、早い時期から妊娠・出産に対する意識と正しい知識を持ってもらいたい」と話している。

 なぜお産に対する誤ったイメージが定着したかといえば、もちろん医療技術が進歩したからなのだけど、経済発展による生活水準の向上と社会構造の変化、すなわち核家族化や少子化も無縁ではないだろう。たくさん産んでどれかが育てばいいやという貧しい時代は過去のものとなり、子供ひとりにかけるコストが増大*5。妊娠の段階から手厚く保護されるようになった、というわけだ。

 そういう社会では当然、多くのひとが医療技術の恩恵に与れる。これほどの長寿を達成しているなかで、「人間、そう簡単には病気にならない」という健康に対する妙なイメージが現れても不思議ではない。

 だが、どうだろう? そいつは本当だろうか? 医療技術の進歩で、病気になったとしても致命的なところまでは到りにくくなったというだけではないのだろうか。もちろん公衆衛生の発展によって感染症などの疾病リスクはかなり軽減されたけれど、かといってそう簡単に病気と無縁で過ごせるでもなし。健康なんて本来あっさり失われかねないものなんだから、そうなったらちゃんと社会のほうでフォローしましょうというのが、社会福祉のまともな発想のはずだ。

*1:2005~2006年ごろはぼくもそのひとりだった。実に心すさむアルバイトだった。

*2:「<最低限の生活>首都圏20代男性なら時給1345円必要(毎日新聞) – Yahoo!ニュース」このあたりも参照。

*3:ぼくはこれを「ユダヤ人の選択肢」メソッドと呼ぶ。どうして逃げないの? – 過ぎ去ろうとしない過去参照

*4:【麻生首相ぶらさがり詳報】ODA増額「国際的評価を勘案しないと」(27日昼) (3/3ページ) – MSN産経ニュース

*5:ちょっとイヤな言い方をすれば、子供ひとり頭の価値が上昇したとも言える。

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Comment

  1. kuroi より:

    つまり、"運が悪いことの責任はとれません。"ってことですよね?

  2. Prodigal_Son より:

    拙文ご紹介くださりありがとうございます。
    これはちょっと書き方が悪かったんですが「不摂生をしても、節度ある生活をしても」という意味です。どんなことしてもなるときはなるということを伝えたかったのでした。その旨解釈していただければ幸甚です。

  3. y_arim より:

    アレ? あ、なんかぼくのほうが読めてない……混乱してしまったようです。注釈は訂正いたします。すみません。

  4. Prodigal_Son より:

    いえいえ。私の方の書き方が悪かったので、コチラも文章を上記の通り「不摂生をしても、節度ある生活をしても」という風に訂正いたします。気づきませんでしたのでご指摘ありがとうございました。

  5. BigHopeClasic より:

    >ぼくも他人を不快にさせる発言にかけては絵描きと同じくらいには才能があると確信している
    「毒舌家として謙虚なのか絵描きとして傲慢なのか」というツッコミが来そうですが(笑
    (正しくは「絵描きとして謙虚なのか毒舌家として傲慢なのか」でしょうな)

    さて、I型糖尿病はもとより生活習慣病に分類されることはないと思われます。
    厚労省もII型のみを生活習慣病と定義しております。
    http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/tounyou/index.html

  6. y_arim より:

    そこはアレですね、大雑把に「糖尿病」と言ってしまったんではI型も包含してしまうよー表現としては、みたいな話です。II型が「いわゆる糖尿病」なのでみんなそう呼んでいますけれども。
    語の用法レベルでの配慮、みたいな。

  7. なまえ より:

    miminoha氏の論を根拠も提示せずに覆して引水するくだりはさすがにどうかと思った。

  8. こーの より:

    まー、糖尿病になっちゃったまでは仕方ないけど、
    ある程度生活を節制すると透析になる時期をかなり遅らせることが出来るんですわ。
    で、透析は金がかかる。障害者扱いになるから透析はの費用のほとんどは国が負担してそこそこ色々減税とか優遇措置も受けることが出来る。自己負担額は少ない。
    んだけれども頑張って透析にならずにすむように薬を医者の言うとおりちゃんと飲んで、蛋白制限塩分制限頑張ってる人は普通に3割負担。

    と、ここまでくるとなんか頑張ってる人に優遇をってのは思ってしまう。

    肝硬変で死にそうな人もたくさんいるけど、アルコール性肝硬変でこれ以上酒飲んだら死ぬぞって外来で言われまくってんのに酒飲んで肝性脳症でフラフラしながら救急車で運ばれてくるアルコール依存症もいれば、血液製剤でC型肝炎になってしまった不幸な肝硬変だっているわけで。

    不摂生が原因で病気を悪くしている人は確実にいるんです。
    その現実を見てると不摂生してる連中と不摂生していない人で何かあるといいんじゃないかとは思ってしまう。

    んだけどそれを誰の目から見てもはっきりと分かるように区別することは無理。
    だから病気の人全員を拾い上げていかないといけないと思う。
    一部の問題症例のみを拾い上げてどうこういうのは最近流行の「モンスターペアレント」「モンスターペイシェント」みたいな気がしていやだあね。

    まあ、俺が結局何が言いたいかって言うと、

    そんな一部の非常識レベルの不摂生患者がいるとかいないとかどうこうとか言う話より介護と福祉を何とかしないとあかんと思うんだぜよ、ってこと。

  9. こーの より:

    読みづらい上に意外と長文だった。
    酔ってるし許してくれ。

  10. y_arim より:

    #なまえさん
    そのあたり、リンク先のmiminoha氏の記事のコメント欄も読んでくれ是非。

    #こーの
    おひさしぶりだ。きみの入籍報告にもちゃんとコメントしてなかった気がする。

    > アルコール性肝硬変でこれ以上酒飲んだら死ぬぞって外来で言われまくってんのに酒飲んで肝性脳症でフラフラしながら救急車で運ばれてくるアルコール依存症
    このへんはある程度階層の問題でもあるんじゃないか、みたいなことをそれとなく主張したかった。社会福祉とか経済政策とかでフォローすべきあたりなんじゃないのか、とね。

    > 一部の問題症例のみを拾い上げてどうこういうのは
    > そんな一部の非常識レベルの不摂生患者がいるとかいないとかどうこうとか言う話より介護と福祉を何とかしないとあかんと思うんだぜよ
    ホントおっしゃるとおり。まあ、現場の医師にはただただ頭が下がるのみだよ。いまや家庭を持った身だし、身体壊さんようにな。

  11. なまえ より:

    コメント欄はとっくに読んでるけど、アレはさすがに反論としてはおそまつ。<miminoha氏
    でもって、コメント欄で反論してることと、ここでそれを述べずに使うことは別問題だと思いますよ。

  12. なまえ より:

    意味は通じますが、堂々と「すべからく」の間違った使い方をしている鴨川会長のセリフを引用するのはいかがなものかと思う。

  13. hyd より:

    初カキコです。こんにちは。
    自分は、厚生労働省指定の難病ではない、日本では保健病名の無い自己免疫疾患の難病持ちで、1型糖尿病予備軍です(合併症の発病率は3割です)。

    患者から言わせてもらえれば、あの発言には、あきれました。
    よぼよぼとか、、、健常者から障害者への差別発言にな慣れてますから、一般の方が言うのはいいですけれど、首相が言って良い発言ではないです。
    「よぼよぼ」は、障害者を指しての発言ではないでしょうけれど、杖を突いて歩いている姿を想像してしまいます。

    タバコも、酒もやらず、健康診断ではA評価、毎日汗かいて働いて、所得住民税、保健やらで毎月10万以上も給与から控除されて、それでも病気になるときにはなりますから。

    別件ですが、当然、1万2千円なんて要りませんよ。

    そのお金を、道路ばかり作ってないで(掘って埋めて掘って埋めて、が道路作りならですが)、福利厚生にまわして欲しいです。これも個人のわがままですが。

    あと、糖尿病に関しては、1型の世間での認知度はかなり低いです。
    糖尿病の本でも、数行でスルーされてたりしますから、生活習慣病と認識されていても、仕方のないことだと思います。

    人工透析についてですが、透析室には自己免疫疾患の治療(血漿交換)で通ってますが、アレは大変ですよ・・・。
    不摂生をしている方がもしいるなら、アレを見ればそれを続けてなりたいとは、絶対に思わないと思います。
    病人以外が透析のこと等、軽々しく話してはならない、と思います。

    もし不摂生と一般的に言われる生活を続けた結果、重い病になった人がいるとして、その人になんでこんな事したの?と聞いたとしたら、そんな生活を続けているとああなるとは誰も教えてくれなかった、なんて言うんじゃないでしょうか。

    ペットボトル糖尿病なんてものもありますから。
    本人は、間違った知識で健康でいようとした結果、糖尿病になってしまう事もあるわけです。

    話がまとまりませんがこの辺で。

  14. miminoha より:

    ちなみに,ぼくが言いたかったのは,理解の浅い首相に噛みつくだけじゃ意味がないってことですよ。うまく書けませんでしたが。社会的地位のあるバカの揚げ足とるのは楽しいけど,それだけでは意味のある情報を伝えることにはあまりならない。
    この問題について語るなら,ちょっと検索しただけでも手に入る,まともな議論がちゃんとある。だったら,あらかじめ持っている知識と限定されたウェブ版の記事だけから書くのはつまらない,ということです。
    十年前に比べれば日本のネットは格段に質がよくなった。それでも英語圏と比べたらまだまだでしょうけど,時計の針をなんとやらです。ぼくも力足らずなので精進します。

  15. より:

    帰責性とか「罪と罰」のモデルで考えるとそうなるだろうけどさ。違うだろう。抽象的な「国家」対個人じゃなくて,個人対その他の個人で考えるべき。私は享受している医療サービスに対してはるかに高額の保険料を支払わされている。y_arim の医療費の請求書は(部分的に)私に送られてきたわけだ。そりゃ,あなたが精神病に罹患したのはあなたの努力不足だけが招いたとは言えないだろう。でもさ,じゃあ私が悪いって言うのか? なんで私があなたの医療費を払わなきゃならない?

    誰でも病気にかかりうる。だから互いに少しずつ資金を出し合って保険を運営し,リスクをヘッジする。そこに参加しているのなら,いざ病気にかかったときに援助を受けるのは当然の権利だ。でも,金を引き出すことに気後れがなくても良いわけじゃない。依存は恥ずべきことだという意識は捨ててはならない。互助的な制度は,フリーライダーの存在を許せば崩壊する。共有地の悲劇って知ってるだろう。依存よりも貢献に向けて,構成員のインセンティブを引き出していかなければならない。首相の発言は,社会構成原理としては正しい。(国家の代表として言うべきことではなかったと思うけど)

    あなたはあなたの精神病について責任はないかもしれない。でも私にもないんだよ。だから,責任論でどうこう言わないでほしい。これは,制度をどう運営していくかって政策論の話だ。

  16. 麦焼酎 より:

    >敬さん
     今は「享受している医療サービスに対してはるかに高額の保険料を支払わされている」立場でしょうが、将来は分からないじゃないですか。現在おいくつかは存じませんが、中年以降になって、医療制度の恩恵を受ける立場になってしまった場合でも、今と同じ考えでいられるのでしょうか?

     構成員のインセンティブを引き出していく政策にしても、うかつにやると、生活保護を悪用するヤクザのような例が出てきそうで、個人的にもあまり良い案が浮かばないのですが・・・。

  17. より:

    >麦焼酎さん
    >中年以降になって、医療制度の恩恵を受ける立場になってしまった場合でも、今と同じ考えでいられるのでしょうか

    自分の属性次第で当否が変わるような話をしているつもりはありません。では逆にお聞きしますが、麦焼酎さんが高年収を手に入れ、日ごろ健康に気を使い医療サービスを利用しないにもかかわらず多額の保険料を課せられたとき、麦焼酎さんは持論を変えるのでしょうか。私が自分の状況を述べているのは、y_arimさんがコスト分配の視点をまったく欠いているからです。その金は誰かから権力的に奪ってきたものだ、ということについて無自覚すぎる。

    >生活保護を悪用するヤクザのような例

    たとえば自動車保険は、事故が少ないほど保険料が下がり、「事故を起こさない」ことについてインセンティブを与えている制度と言えるでしょう。これは不公平ですか。どんな悪用があるでしょうか。逆に、「どれほど事故を起こしても保険料一律」あるいは「事故を起こす人ほど保険料が下がる」料金体系の方が、公平を欠き、悪用の余地があるのではないですか。現在の健康保険のことですが。

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